ココペリハウスの庭には、ちいさな畑が3枚あります。
そのうちの一つには、6mほどの畝が3本あります。
ちいさな畑ですが、家で食べる分を育てるには程よい大きさの畑です。
私たちがこの家に住み始めた頃は、
草が生えるだけの空き地のようになっていましたが、近所の方々に聞いたところ数十年前まで(!)は畑をやっていた、とのことでしたので、意を決して開墾することに!
大体の当たりをつけて、備中鍬を使い土を起こしていきました。
土自体は悪くはない、と思いました。
しかし、稲科のツンツンした草がたくさん生えている。これが厄介。稲科は根っこが伸びてそこからどんどん広がっていくものが多い。
なので、根っこを丁寧に拾っては耕し、を何回も繰り返していまだに少しずつ除去しています。
この庭を開墾していて草の根以上に厄介だったもの、それはガラクタ。
石ならまだしも、ビニール、アルミ、陶器・ガラス・食器の破片、割れた瓦、煉瓦、ビンや缶、挙げ句の果てにはスプーンやフォーク、農機具の部品までありとあらゆるものが出てきました…
ここは埋め立て地じゃない!!
昔の人って、意外とみんなこんな感じで陶器類や不用品をは空地に捨てたりしていたのかな?
掘れば掘るだけ出てくるガラクタに、どうしたらいいのか困りつつも掘り出したら集め、を繰り返しています。
開墾してから3年が経ちました。
ガラクタ類はだいぶ減ったし、畑を覆う草の種類も変わり豆科ややわらかい草が増えてきました。
土には油かすとヌカを主に入れ、刈った草を積んだりしながら土づくりをしてきました。
広い畑では無いので機械は入れずに全て手作業です。
先日、この春初めての天地返しをしてみたところ、
今まで見たことないくらいミミズがうじゃうじゃ!
わたしはミミズが大の苦手。
でも、畑にたくさんいるのはとても喜ばしいことです!
〜畑にミミズが増えると嬉しい理由〜
- 有機物を分解してくれる
畑に混ぜ込んだり畝の上に積んだ落ち葉や刈り取った草を、餌として食べてくれます。
一度食べて体の中で消化されたものをフンとして土のなかに残してくれる。
- 栄養分たっぷりの土にしてくれる
ミミズが出したフンには、落ち葉や植物の栄養分がどっさりと入っている。そして窒素分が非常に高まる。また、pHを6程度の適正値にしてくれるので作物にとってはとても育ちやすい環境となる。
- 土を団粒化してくれる
捕食したものがミミズの体内を通り、腸内から出るネバネバとした液によってフンが小さな粒になります。
土が小さなつぶつぶになっていく事を団粒化といいます。
- 通気性が良くなる
ミミズが動きまわる際にできる穴がトンネルとなり、通気口の役割をする。団粒化された土が隙間をつくってくれる。土の中に空気が入ることで微生物が活発になり有機物の分解がしやすくなる。また植物が根を張りやすくもなるし、雨水が染み込みやすくもなる。そして、水はけがよくなるので土や植物が腐ったりしない。
(土が腐るとヘドロのようになります)
- 微生物を活発化させる
微生物も生き物です。空気が十分に行き渡り、餌があり、水が程よく流れる快適な場所だからこそ活発に動き回れるよく働けるようになります。
微生物が土や空気中の養分を分解していくことで土壌状態が良くなり、作物がよく育つようになります。
ミミズがいれば、
肥料も耕運機も要らないんですね!
少しずつ良い土になっていく畑。
美味しい野菜を沢山収穫できるように、このミミズたちを大切にしていきたいです。