〈ぼうしゅ〉とは、二十四節気の一つで、小満の後、夏至の前に来る節気です。
毎年大体6月6日前後、で、ことし2020年は、6月5日でした。
【芒】は、「のぎ」と読みます。麦や稲の穂先のツンツンのことです。
芒種を私なりに訳すと、
麦が実り収穫時期を迎え、また稲の種を蒔き苗を植える頃。
ということになります。
自然があふれる田舎に住み、毎日田畑に出て農作業をしていると、二十四節気の正確さと大切さが身にしみてわかります。
二十四節気は太陽の動きをもとに作られており、一年を24等分したもので、それぞれの節気は15日程度です。
また、二十四節気をさらに5日ずつに区切った七十二候(しちじゅうにこう)というものもあり、動植物や気候の動きがさらに詳しくなっています。
節気が季節の移り変わりや農作業の目安になるのでわたしはその都度確認するようにしています。
普段はあまり馴染みがなくても、夏至・冬至や春分・秋分、などはイベントごとのようになっていてその時期が近づくと思い出されますよね。
ココペリファームで栽培しているライ麦が、ここ一週間で瞬く間に黄色くなりました。
閉じていた粒の殻(お米で言うと籾殻モミガラにあたるもの)も開いてきています。
あともう少し熟し乾燥してきたら刈り取りの良い頃合いです。
ライ麦は痩せた寒冷地でも育つので、小麦や大麦の栽培に適さない地でも栽培することができます。北欧や東欧などでは昔から栽培されており、ライ麦を使った固い‘黒パン”が伝統的に食されています。
日本ではここ数年で黒パンやライ麦パン、カンパーニュなどの“ハードパン”のブームが来ていていて広く認知されるようになり、また人気も高くなっています。
日本の麦の栽培で一般的なのが、10〜11月頃に種を蒔き、収穫は梅雨の時期になります。
夏野菜や稲作などの繁忙期ともさほどかぶらないし、冬の間に放って置けるので栽培はし易いです。
ただし、収穫をするのに苦労します。
麦は湿気やカビに弱いので、熟し具合と梅雨の天気の移り変わりを注意深くみて予測しなければいけません。
毎年頭を悩ませ、連日天気予報と睨めっこ。
悩んだ末、今年のライ麦の刈り入れは
6月9日(火)に行うことにしました!
平日ですが、、、
興味のある方は是非お越し下さい!
昨年までは家から離れた場所で栽培をしていましたが、今回からは家から見える場所で育てています。
毎日家から眺められる場所での栽培は始めてなので、例年よりも思い入れがあります。
どれくらいの収量になるのかたのしみです。