お、だんだんと黄色くなってきたな。
と思い始めてから瞬く間に収穫期を迎えてしまったライ麦。
本当ならばあと十日ほど熟すまで待ちたかったのですが、数日後からしばらく予報は雨。
なので、ええい!と刈り取り作業にとりかかりました。
なんやかんやあり、今年も天日干しをしました。
▼背の高いライ麦、圧巻の稲木干し姿。
稲の干し姿を知っている人が見ると、遠近感が狂うはず。
人が小人のように見えます。
梅雨に入る前の6月9日早朝。
元気に刈り取り作業にとりかかります!
ライ麦はとても背が高く、180cmほどあります。
これまで機械を使ってみたりと様々な工夫をしましたが、結局は手刈りが一番スムーズだということで、全て鎌を使って刈り取りました!
▼ザクザク刈り取る
今年のライ麦は筋まきしました。
▼長い。
片手で持てるだけ刈り取ったら、ぐうぃん!と振り回すように長いライ麦を持ち上げながら絡まっているものを振り払います。
そして両手で持てるくらいの束にして、麻紐で縛ります。
縛ってみると意外と少ない。
ライ麦は裸麦といって、殻がパカッと開いて粒がひょこっと出ています。
稲で言う籾殻が開いて玄米が出ているような感じ。
麦には、殻ががっしり被っているものとそうではなくパックリ開いているものがあります。
殻がパックリ開いているライ麦は、しっかり熟して乾燥しすぎると粒がポロポロと落ちてしまいます。
なので粒が落ちてしまわないようある程度熟した頃合いを見計らって刈り取りをするのです。
ですが、翌日からの梅雨予報でライ麦収穫を終わらせておきたい!と焦りすぎてしまい、まだ早いうちに刈ってしまったようでした。
刈り取り後すぐに脱穀機にかけて粒を外していたら、水分量が多かったようで湿り気があり、機械の中で団子のように固まり詰まってしまいました。
早めに気がついたので良かったのですが…
やはり焦りは禁物ですね、
結局、もう少し乾かそうということになり、翌日から雨予報なのに稲木干しをしました。
「天日干ししたほうが、おいしそうやん」とふらっと見に来た近所のおっちゃんにいってもらえたのが救いでした!
▼雨の中干される麦たち
翌日から雨が続きました。
そして梅雨の合間のよく晴れた日の夕方から、急ピッチで脱穀作業を行いました!
ハーベスターを使い1束ずつ脱粒していきます。
ライ麦栽培を始めた当初は足踏み脱穀機を使っていましたが、3畝分で約2時間かかってしまいかなりの重労働でした。その翌年は7畝程に増やしたので機械を導入しました。
それでも、今年は脱粒作業に2時間近くかかってしまいました。
今年のライ麦収量は、42kgほどでした!
鹿に喰われた上に無施肥でしたので、まずまずです。
作業が混み合っているので、一先ずブルーシートに広げて干しています。
▼お麦様専用部屋
ハウスがないので空き部屋を利用しています。
しかも除湿機と扇風機をフル稼働。
なんという贅沢!
余裕ができた頃にトウミにかけて選別作業を行う予定です。
〈おおよその作業時間〉
ライ麦刈り取り・縛り8時間(2人)
稲木つくり30分
掛ける作業60分
脱穀100分