昨年末の12月29〜30日の二日間で、新しく借りることになった畑の整備のために木々の伐採を行いました。
この畑は段々畑(と言っても三枚ほどですが)の一番上あります。
すぐ上に貯水池があり、周り三方を山で覆われています。
少し高くなっているため、とても景色が良い!
眺めはとても良いのですが、開けている方角が南東なので、日当たりはあまり良くありません。
しかも、何年も放置されていたので畑のすぐ際まで木々が覆い被さっています。
これでは余計に日当たりも悪くなるし、獣害対策もままなりません。
少しでも良い畑にするために、周りの木々を切ることにしました。
私たちの 田舎女子仲間 の集う“南丹女子会”(勝手に命名)メンバーの一人に林業従事者がいます。そんな彼女の趣味は「チェーンソーアート」。日々チェーンソーを振り回していて、なんともかっこいい!
ココペリの二人はチェーンソーは使えますが、薪を切る程度。木の伐採なんてとんでもない。
ここは熟練の腕を持った彼女に伐採のお願いをすることにしました。
木の伐採を身近な仲間がしてくれるなんて、こんな機会滅多にない!と思い、“南丹女子会”メンバー数名に見にこない?と声をかけてみたところなんと全員集合してしまうことに(笑)
作業当日。趣味でチェーンソーアートをしているだけあります。林業女子が持参したチェーンソーの数、なんと5本!大きいものから小さいものまで揃えてきてくれました。
他のメンバーもそれぞれ作業着を着用し、鋸などの道具まで持参してくれました。(田舎女子は意外とみんな道具持ってます?)
いざ、現場へ。
・林業女子に切り倒してもらう。
・他のメンバーは危ないので近づきすぎないようにしながら、切った木々の移動や枝葉の処理をする。
というルールを決めて、作業が始まりました。
チェーンソーのエンジンがかかると「オォー!」とつい声が出てしまうほど、一気にテンションがあがる。
切り倒した木々の枝葉を、周りでこちょこちょと整理していくのですが、つい手が止まって伐採風景に見入ってしまうんですよね。
太い木を倒すときは特に。
ただ単にカッコ良くて見てしまうというのもありますが、「大丈夫かな?危なくないかな?」という心配もあり、見守ります。
▼どの木を倒すか検討しているところ
▼この辺はクヌギが多く、椎茸栽培の原木として使えそうです。
さて、冒頭に載せた写真は、この日1番の大物となった杉の木でした。
この杉の木、山の際にドーンと一本突っ立っており、予期せぬ方向に倒れる心配があるとのことでロープをつけ引っ張ることにしました。
このロープをつけるために、林業女子がスイスイと木の真ん中あたりまで木登りしました。さすがです!
数本のロープを継ぎ足し、確実に木の高さよりも長いロープにしました。
「引っ張ってー!って言ったら引いてね」
と林業女子に言われ、ロープを握りしめ待つメンバー。
チェーンソーの音が鳴り響く。
緊張の瞬間……
お…?おや?!
「引っ張って!」の声がなく、引っ張らなくても正確な位置に何とか倒れました…!
この杉の木、年輪を数えると29歳でした。
この日集まったメンバーのうちの一人と同い年。
▼記念撮影。レンジャーみたい。
右から、山羊と牛の世話してる人、林業してる人、狩猟しながらカフェしてる人、農業しながら育児してる人、美味しいおやつ作る人、先生してる人、田畑を耕しマッサージしてる人。
これだけ揃えばなんでもできますね!
事故なく怪我なく作業が終えられて、ホッとしました。
かつての山里の生活には、「協働」という言葉が欠かせなかった。木を切るのはもちろん、主食の米作り、家々の整備や屋根のふきかえ、村全体の草刈りに神社やお寺の管理、などなど。
今の時代はたくさんの便利な機械が開発され、速さ、正確さ、安全性は格段に上がっているかとおもいますが、それでも田舎にはまだまだ村仕事がたくさん残っています。その代表的なものとして年数回ある地域での草刈りとゴミ拾い、側溝の掃除です。
開放的で美しい田舎の風景は、そこで生活する人々がともに協力し合って維持されているのです。
田舎の風景・自然が美しいのではなく、人の手が加わって美しく作られているのです。
二日間の伐採仕事が終わり、あとは切り倒した木々を片付けるだけ。
実はこの片付け作業がとても大変。
枝葉は細かく切り、まとめて縛って乾燥したら薪ストーブの焚き付けに。
太い幹は薪にするために薪割りを。
クヌギの木は椎茸の原木に。
不要な部分はあまりありません。
春にはこの畑を耕す予定なので、それまでに終わらせなければいけません。終わるかなぁ…
山仕事を体験したい方、助っ人になってくれる方、大大大募集でございます!
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