ココペリハウスのあれやこれ

京都の里山にある‘ココペリハウス’の日々のことを綴ります。田舎暮らし、循環農法、山羊との生活、山里の四季などの記録です。

猿がきた。

里山には様々な動物がいます。

田畑で農作物を作っていると食べられたり荒らされたりと獣害に遭うことが頻繁にあります。

農作物を作る前提として「獣害対策が第一」というのはいつの頃からのことなのでしょうか?

 

米作りをする場合、イノシシとシカの対策を主にします。

畑で作物を育てる場合は、作物にもよりますが、イノシシ・シカに加え、サル カラス アライグマ イタチ タヌキ などの害を受けないよう気を配ります。

 

なかでも厄介者として扱われるのが、サルです。

サルは頭が良く手が器用で木登りまでするので、あらゆる対策をしても直ぐに破られてしまう。人間の仕草を見ているので、どうすれば入れるかをよくわかっている。最適なのが電柵と言われていますが、その電柵でさえ上手に突破してしまう。

きっと猿害に遭う地域の方々は悩み怒っていることではないかと思います。

 

猿は季節ごとの作物、どこで美味しい作物が作られているか、食べやすい場所、人がいなくなる時間帯、などを知りつくしていてそのサル独自のマップに沿って移動しお腹を満たしています。

 

ココペリハウスのあるこの地域も、猿にとっては餌場の一つになっているようで、年に数回猿の襲来をうけます。

時期としては、

  • 春の豆類、たまねぎ、じゃがいものとれる頃
  • 夏のサツマイモ、カボチャ、トウモロコシ、ナス、トマトが取れる頃
  • 秋の柿、芋類、黒豆がとれる頃

いずれの時期も1回か2回やってきて、食べられるものを大体食べ尽くしていってしまいます。

 

そんな猿が昨日の昼間、ココペリハウス周辺にひさしぶりにやってきました。

近隣の畑のカボチャ、サツマイモ、トウモロコシ、ナスが根こそぎやられたようです。

 

ココペリファームの作物は他と比べまだ小さく、特に猿害に遭いそうなサツマイモは離れた場所で育てているので、幸い被害に遭いませんでした。

 

昼前から猿への威嚇音(空気銃や爆竹)が響き渡っていました。

家の中にいながら「あぁ、また猿がこの辺に来ているんだなぁ」と思っていました。

 

15時頃、畑の作業をしに外へ出ると、近所のおっちゃんが「猿が来とったぞ。お前のとこはなんも食われてないか?」と聞きに来ました。

「うちの?うちのは大丈夫そう、というか食べられそうなものはまだ大きくなってない」

と言うと笑っていましたが、

お隣の畑を覗きに行くと

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大きくなりかけていたカボチャ・トウモロコシ・スイカは全てやられ

ネットをしっかりかけていたトマトは、ネットを上手に上げて赤いものだけ食べられる。

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サツマイモはまだ小さい芋なのに掘り返される。

そして挙げ句の果てに、置き土産にうんこをしていく。

 

頭数にもよりますが、これだけするのにもほんの一瞬なのです。1時間あるかないか。

家の直ぐ横でこんなことになっているなんてつゆ知らず、わたしは家の中でのんびりしていました。

 

私が外へ出たときにはまだ直ぐ横の山をうろうろしていると言うことでしたので、小雨降る中暗くなるまで警備をしました。

 

私たち一般人のできる猿を追い払う方法として

  • 大きな音を出す
  • 痛い目に合わせる
  • 追いかけ回す
  • 低い声を出して威嚇する

があげられます。

 

サルは人間の男性と女性を見分けます。そして男性の方を警戒したり怯えたりします。

女の人の高い声は、猿の間では降参を表現する声らしい。なので女性でもなるべく低い声をだしたり大きく見せたり、怖いと思われるようなオーラを見に纏うことが大切です。こちらが「こわい」と思っているとすぐに見破られてしまい「この人は大丈夫だ」と思われバカにされたり逆に攻撃されてしまいます。

 

ココペリハウス周辺で猿がくる時間帯は主に

  • 朝方明るくなって直ぐ〜人間が活動し出すまでの時間
  • お昼ご飯に人間が家の中に入る時間帯
  • 夕方〜暗くなるまで

サルは人間の行動パターンをよくわかっています。

この人がいるとヤバイ、この人はどこの家の人で、どの車に乗っている、なんてのもしっかりわかっているそうです。

 

昨日は日が暮れる頃まで警備しましたが、その後来ることはありませんでした。

 

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今朝は夜が開け始めた頃から見廻りました。

澄んだ空気。鳥やカエルやヒグラシの鳴き声が響く。なんと清々しい朝でしょう。

 

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こちらは、猿退治用の武器です。

お隣のおっちゃんにお借りしているBB玉が出るエアガンと、もし襲い掛かられたとき用のカマ。

エアガンがかなりの飛距離があるのが便利。

 

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周辺をしばらく見廻り、トマトの誘引やカボチャの受粉などをしながら様子を伺っていましたが変化はありませんでした。

きっと私の様子を山のどこかから伺っていたことでしょう。

 

7時過ぎ、いったん家に戻り少しすると外からまた空気銃の威嚇音が数発聞こえてきました。

 

改めて外へ出て見回りです。

見渡しながら耳を済ませていると、反対側の山から猿の鳴き声が微かに聞こえます。

その方向へ歩いていくと、山肌にいた!

小走りで近づくと山の上へ逃げていく。

二匹ほどの猿がこちらを見ながらウロウロとしていました。

威嚇のためにエアガンを向けて数発撃つ。

 

群れではなさそうですが、どこかに隠れているかもしれません。

まだ、近辺の山をウロウロしているようです。もうしばらくは見廻りを続けます。

 

 

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