ココペリハウスのあれやこれ

京都の里山にある‘ココペリハウス’の日々のことを綴ります。田舎暮らし、循環農法、山羊との生活、山里の四季などの記録です。

マコモ

去年はじめてマコモを育ててみました。

 

マコモ(真菰)とは、水辺で育つイネ科の植物でススキのような鋭い葉が繁茂します。

マコモの葉は古来より神事に使用され、格式高い神社や神聖な場所にはいまでも藁ではなくマコモの葉を使ったしめ縄などを用いられるそう。

お釈迦様が、病人をマコモで編んだむしろに寝かせて治療したという言い伝えもあります。

マコモには強い浄化パワーがあるんです。

 

株の根元にはマコモダケが出来ます。

柔らかくシャキシャキして、竹の子ととうもろこしが混ざったような味がしてとっても美味しいのです!

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浄化、毒素排出や腸内環境を整えてくれ、

日本にお米が伝わって米文化になるもっとずっと前から、マコモは主食として食べられてきたそうです。

 

そんな神聖で強靭なマコモ、、、

とは知らずに苗屋さんに行ったらたまたま並んでたマコモに興味を持ち、一株だけ購入してみました。

 

マコモを育てるには、水を貯めておける場所が必要。

稲を育てる条件と似ています。

「田んぼの隅っこに植えたらいいやん〜!」

と、軽く考えていました。

しかしそう甘くはないようで…

 

よくよく調べていくと

マコモ根で伸びる性質があるらしく、

竹のように強く根が伸びていく。

水田で育てるのは結構大変。

むしろ嫌がる人も多い。と教えてもらいました。

 

それは困った、水田では無理だ!

ということで、

家にあった樽で育ててみることにしました。

 

順調に育ってきたかな…?!

と思っている矢先にやぎのこめこに葉先を食べられる、というのを何度も繰り返し、、、

はじめてのマコモ栽培では結局マコモダケはとれませんでした。

 

冬を越し、少し暖かくなってきた3がつころ。

葉っぱを刈り取った後、そのまま放置していたマコモの株から、新芽がちょこちょこっと出始めてきました!

ほったらかしにしてたのに、すごいなぁ。

と思っていたらまた新芽をこめこさんに食べられてしまった!

 

これではいつになっても育たない。

ということで、樽ではないもっと広い場所への定植を決意!

 

樽から出してみると、こんなんでした。

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根っこがみっしり!
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分割して、10株ほどにしてみました。

 

これを、ココペリハウスの裏山の際にある

沼地のような水田に植えに行くことに。

▼沼地に向かう途中の山。
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こんなに奥まで来たのは初めてでした。

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少しずつ探っていくと、道のような歩きやすい場所があったり、意外と水田跡が奥まで続いていたり、山ツツジが美しかったり、綺麗な景色が広がっていたり。

 

少し入っただけのところなのに、知らない世界がありました。

 

日当たりはあまり良くないけど、湧き水の流れる良さそうな場所があったので、そこにマコモの苗をささっと植えてきました!

人がほとんど出入りしない場所なので、人知れず繁茂してくれることを期待し、ほったらかしを極めます!

育ってくれるかな〜楽しみです。