ココペリハウスのあれやこれ

京都の里山にある‘ココペリハウス’の日々のことを綴ります。田舎暮らし、循環農法、山羊との生活、山里の四季などの記録です。

育てたお米の稲藁で

今年一年の恵みに感謝し、新たな一年の良きスタートとなりますようにと、お正月飾りのしめ縄をつくりました!

 

種を蒔き、苗を作り、田植えをし

夏場にすくすく育ち立派な背丈に。

水管理を失敗し、粒が実らないまま

すっくと立った稲を刈り取り、天日干し

辛うじて実った米粒を脱穀し終え日陰で乾燥させて青みを残した稲藁に、捻じりをぐいっと込めてつくりました。

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しめ縄作りには長く青みの残った藁が重宝されます。

一般的な稲では長さがあまりありませんので、しめ縄によく使われるのは背丈の高いもち米の藁です。

ココペリファームで育てるお米は“京都旭一号”という品種で、稲の藁がとても長くなります。

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身長160センチのアユミの脇の下あたりまで届くほどですので1メートルはありますね。

これだけ長ければ、立派なおしめさんができます。

 

まず、束ねて陰干しにしていた稲藁のお掃除をします。余分な袴を取り、折れている葉っぱも取り除きます。
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▼たくさんの袴が取れました
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▼お掃除後の稲藁。茎の青みが出てきました。
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▼砧(きぬた)を使い藁をたたく。こうすることで藁を柔らかくし、加工しやすくなります。
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この叩いた藁の根本を縛り、三等分にし、

しっかり捻(より)をいれ捩(もじ)り、綯(な)っていきます。

 

・捻(より)を入れる--藁をねじって一本のヒモにしていくこと

・捩(もじ)る--ねじった紐二本を、ねじって一本の縄にしていくこと

・綯(な)う--捩った縄のすきまにねじった紐をもう一本足していくこと

 

専門用語は難しい!!

 

 

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藁を二本ずつ計6本で綯いあげたしめ縄。

これは紙垂(しで)をつけて神棚に使うことにしました。

 

捻はじめる位置や、太さを変えたりしていろんな形が作れます。

が、太くなればなるほど難しくなります。

極太の場合は、2人で作ると楽ですね。

 

▼玄関用に。作家さんに制作していただいた松竹梅の水引きのお飾りをつけました。f:id:kokopellisalon:20201231094231j:image

 

▼庭から取ってきた南天と松、お隣さんから頂戴したゆずり葉をつけました。

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この他にも飾りの違うリース型しめ縄二種と冒頭の片めがねをつくりました。

出来上がったしめ縄は、京都市役所前のカフェノビルネさんで販売していただきました。

(ノビルネさんのブログ⬇︎)

https://nobirune.hatenablog.com/

 

しめ縄には基本の形がありますが、太さや形などは本当に様々です。

センスを磨き、技術を身につけ、いつか近いうちにココペリならではのしめ縄を作れたらなと思います。

 

来年は自分で作ったしめ縄を!

という方も大歓迎です。

来年の12月にはまたしめ縄つくりのワークショップを行いますので是非ご参加ください。

 

京都の片田舎で出来上がったしめ縄が、お街の家々を飾りお正月をお迎えするということが、なんだかとても不思議な感覚です。

知らず知らずのうちに世界が広がっているような気分。

一生懸命に作り上げた作品を好んでいただけたことがとても嬉しいです。

 

清清しい新年をお迎えできますように。

 

 

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